夏のキャンプに向けて、コールマンのツーリングドームエアー/LX+を購入しました。
遮光性に優れたダークルームテクノロジーのフライシートにより、夏の暑さ軽減や、朝の睡眠時間確保に期待です。
前モデルのツーリングドームLX+と比べ、メッシュの通気性向上やベンチレーションの改良により、風通しが良くテント内がより涼しい空間になりました。
製品概要
セット内容
- インナーテント(68D/ フロア:75D、PU防水、シームシール)
- フライシート (75D、ダークルーム(TM)テクノロジー、UVPRO、PU防水、シームシール)
- メインポール(2本:ブラック)
- フロントポール(グレー)
- リアポール(ブラック)
- リッジポール(ブラック)
- 自在ロープ(4本)
- スチールペグ(15本)
- メッシュハンガー
サイズ・重量等
- 本体サイズ:約345×210×120(h)cm
- インナーサイズ:約210×180×110(h)cm (2,3人用)
- 収納時サイズ:約φ21×49cm
- 重量:約5.9kg
- 耐水圧:フライ/約3,000mm フロア/約1,500mm
ツーリングドームエアー/LX+の特徴・良いところ
①遮光性が高く、朝の睡眠の質が上がる
インナーテント自体に遮光性はありませんが、ダークルームテクノロジーのフライシートを被せるとテント内は真昼でも暗くなります。スカートが付いておらず、下から光が入り完全には真っ暗にならないため、昼に暗すぎて困るということはなさそうです。
このテントを購入した理由として、朝ゆっくり寝たいため、という事がありました。キャンプでは朝は7時頃までは寝ていたいのですが、4月以降は日の出が早く、従来のテントでは5時台に目が覚めてしまいました。今年はコールマンのダークルームテクノロジーに期待です。
暗すぎる場合は前後を開放したり、天井のクリアウインドウで光を取り込めます。
②ツーリングドームLX+からの改良点 風通しが向上し、より暑さが軽減される
ツーリングドームLX+からの変更点として、インナーテントのメッシュが通常メッシュの1.5倍の通気性を持つワイドエアメッシュとなり、ベンチレーションもリッジポールの追加によりワイドとなり、通気性が向上しています。ツーリングドームLX+のベンチレーションは開閉可能ですが、ツーリングドームエアーは常に開放している状態となります。
ダークルームテクノロジーのフライシートにより遮熱性もあるため、遮熱性と通気性で夏の暑苦しさが軽減されることを期待しています。
撮影時は5月初旬で気温は20℃前半、設営時に少し汗ばむくらいの暑さでしたが、テント内に入った途端日差しが遮られ、ポールに面ファスナーテープを固定する作業中も全く暑さがありませんでした。
また天井のクリアウインドウを開けると日差しが暑く感じたので、ダークルームテクノロジーは遮熱性もあるのだと感じました。
また、ポケットはインナーテントの下部ではなく、上部に1つあります。ツーリングドームLX+はインナー下部に1か所ついています。
メッシュハンガー
メッシュハンガーは、コールマンのリバージブルファンベンチレーションがきれいに収まるようですが、適当な扇風機でも一応吊るすことはできました。
純正のリバージブルファンベンチレーションは直径約18㎝、厚さ7.5㎝、重さ300gなので、それに近いサイズの扇風機ならはまりそうです。
③ソロでは十分な広さ、デュオでも寝室は余裕あり
前室について
前室は約210×110㎝で高さも115㎝あるため、前室にコールマンのフォールディングチェアのようなサイズの椅子を置いても、天井に頭は当たりません(身長180㎝)。また、ソロ用の荷物なら夜前室に収まりました。
キャノピー立上げると開放感もあり、遮光性もあるので日差しの軽減も期待できます。前室のサイドも巻上げ可能なので、色々なアレンジが楽しめます。
ソロ用テーブルであれば、前室を締め切ってもギリギリ前室内で過ごすことはできます。
インナーテントの居住性について
インナーのサイズは約210×180㎝、高さ110なので、ソロではインナー内に荷物を置いてもゆとりがあります。縦横が広いため圧迫感がなく、身長180㎝の私でも高さは気になりませんでした。
以前ツーリングドームLXで、おっさん2人で泊まったことがありますが、大人の男2人でも寝るだけなら問題ありません。
⇓入れるのが大変でしたがローコットも入ります(コットの大きさは190×71㎝)
④設営・撤収が簡単、持ち運びやすい重量
設営は初回で15分程度でした。ベンチレーションのリッジポールの差し込み方がわからず手間取ってしまいましたが、慣れたら10分ちょいでいけそうです。(設営方法は後述)
それほど大きくないテントなので、インナーの立上げも簡単で、フライシートもフックにかけるだけ、フライとポールを固定するテープは10カ所、ペグは最低7本で設営できるため、設営も撤収も容易です。
収納サイズ直径約21×49cm、重量は約6㎏となっており、持ち運びやすい大きさです。
以前、ホールアースのアーストリッパー2.0を使用していましたが、収納サイズは直径約23㎝×60㎝、重量7.5㎏あり、ツーリングドームエアーの方がコンパクトです。
アーストリッパーも前室付きの1,2人用テントとしてはとても優秀でした。
前室の居住性やスカートが欲しい場合はアーストリッパー2.0、遮光性や寝室での居住性等はツーリングドームエアーが良いと個人的には思います。
ホールアース アーストリッパー2.0の紹介はこちら
ダークルームテクノロジー テント内室温検証
ツーリングドームエアーのインナーテント内と外気温との温度差を測定してみました。
結果は約5℃テント内が涼しくなり、自宅の室温とほぼ同じ温度となりました。
このテントで数回泊まってみた実感として、風があればテント内は暑苦しさがかなり軽減される印象です。風がなければいくら遮光性があっても蒸し暑さは軽減できません。
コールマンのダークルームテクノロジーの紹介ページでは、別売りのファンを取り付けることで体感温度とテント内の湿度が低下すると記載があるので、夏場は扇風機は必須です。
検証方法
6月後半の雲が多めの日、昼間に検証しました。
この日の天気予報上の気温は日中29℃、夜間25℃でした。
タニタの温湿度計を使い、①自宅の室温→②近所の公園の外気温→③インナーテント内の室温→④外気温の順で測定しました。
結果:外気温 ‐5℃ テント内は家とほぼ同じ室温
①自宅の室温
近所の公園に行く前の自宅の室温は31℃でした
②外気温
公園到着後、テント設営している間の約15分間、チェアの上に置いていたところ、39.1℃となっていました。
半袖半ズボンでテント設営中に少し汗ばむ程度だったので、体感では確実に39℃未満でしたが、温度計上はこのような表記となりました。
③インナーテント内室温
テントのフロント部を巻上げ、インナーは前後左右をメッシュにした状態で20分程放置しました。
結果は31.5℃となり、家の室温とほぼ変わらない温度でした。
温度計の温度変化が落ち着くまでの約20分間、ずっとインナー内にいましたが、この日は風が良く通り、全く暑さを感じず過ごすことができました。
④外気温2回目
1回目の外気温39℃はさすがにないと思い、テント撤収がてら再び外のチェアに20分以上置いたところ、結果は36.1℃となりました。
この日の気温は、体感ではおそらく30℃以下だったと思いますが、温湿度計の表記ではテント内温度は外気温と比べ約5℃低く、湿度はテント内がやや高めという結果となりました。
設営方法
①インナーテントを広げる
メッシュドアに’Coleman’のロゴがある方がフロント側になります
②インナーテントを立ち上げる
(1)メインポール(ブラック)をインナーテントに差し込む
・メインポール2本(ブラック)を伸ばす
・インナーテントのリア側のコーナーにあるポケットにメインポールを差し込む
・インナーテントのフロント側のコーナーにあるピンにメインポールを差し込む
(2)ポールを立ち上げインナーテントをポールに固定する
・インナーテント中央部のフックを、メインポールにかける(交差している上側)
・インナーテントのフック(ブラック)をメインポールにかける(フロント3×2、リア4×2ヶ所)
この状態で大型テントのカンガルー用として使用できます。ここまでで約2分で設営できます。
③フロントポールをセットする
・フロントポール(グレー)を伸ばし、インナーテントサイドにあるグレーのピンに差し込む
・インナーテントのフロント側にあるグレーのフックに、フロントポールをかける
④リアポールをセットする
・リアポールをインナーテントリア側にあるグロメットに差し込む
⑤設営位置を決め固定する
・インナーテントの四角とフロントポールの根元2カ所をペグダウンする
⑥リッジポールをセットする
・フライシートのベンチレーションの端のポケットに差し込み、ベンチレーションの中を通して反対側のポケットに差し面ファスナーテープで固定する
⑦フライシートをかぶせる
・フライシートを被せ、フライシートの端についているフックを、インナーテントコーナーのループについているDリングにかける
・フライシート内側にある面ファスナーテープをそれぞれのポールに固定する
⑧ペグで固定する
フロント、リア、サイドのループを張り出し、ペグで固定する
完成
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